Chatwork Creator's Note

ビジネスチャット「Chatwork」のエンジニアとデザイナーのブログです。

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開発本部長を誘って「マル秘展」に行ってきたよ

f:id:cw-take:20191210113627p:plain こんにちは。プロダクトデザイン部マネージャーの @cw-take です。

今回は開発本部長(@cw-kasuga)とデザイナー2名で「マル秘展」に参加した話をします。

背景

ChatworkのUIデザイナーが所属するプロダクトデザイン部は開発本部という組織の中にあります。

f:id:cw-take:20191210114935p:plain

この組織のリーダー(開発本部長)とプロダクトデザイン部のマネージャー(僕)は毎週1 on 1をおこなっています。

いまは1年がおわるタイミングというのもあって、2019年のふりかえりをしながら来期の部署目標や中長期の戦略を話しているのですが、将来のことを話すために土台となる 「いいデザインとは」について、お互いに思考を深めたり、共通認識を持つ機会を持てたらいいな と思いました。

そこで考えたのが、デザインの展示会に一緒に行くことです。いつもの会議室で相手の目を見て話す、これは普段の1 on 1では大切なことですが目的を考えると今回はあまりいい方法ではありません。ちょうど近くで開催されている「マル秘展」に足を運び、 デザインされたモノやその過程を見ながら話す ことにしました。

他のデザイナーの興味もひきそうな内容だったので、部内でも声をかけて最終的には開発本部長とデザイナー2名で展示会に参加しました。

展示

当日がどしゃぶりの雨だったこともあり、展示会場は混雑なく回ることができました。

マル秘展の内容はすでにSNSブログ記事で多く紹介されてますが、今回僕も撮影した写真を使って会場の様子を伝えたいと思います。

f:id:cw-take:20191210113649p:plain 田川さんのディレクターズメッセージを真剣な表情で読む2人。さらっと読んでつぎに行こうとした僕とは違います。

f:id:cw-take:20191210113709p:plain 最初は「日本デザインコミッティー」がこれまで松屋銀座で行ってきた企画展などのポスター展示。
「これは◯◯年代っぽいね」と話しながら年度別のポスターを見ました。時代は違っても魅力的なポスターばかり。

f:id:cw-take:20191210113723p:plain Apple本社でも使用されていると話題になった「HIROSHIMAアームチェア」がそびえ立ってます。

f:id:cw-take:20191210113740p:plain 永井一正さんの連作ポスター「LIFE」の原画。
カワイイ!と思って撮った一枚。とくに真ん中の弾けたバリエーションがいいですね。

f:id:cw-take:20191210113800p:plain 黄色の容器はたしかにバナナに見えるし、スマホの背面も玉ねぎの皮に見える。完璧な見た目の模倣だからこそ触り心地も確認したいと思いました。

感想会

展示を見たあと、昼食のうどんをすすりながら感想会をおこないました。

  • 深澤 直人さんのINFOBARの展示を見て 「最初のプロトタイプがレゴブロックってありなんだ!」に気づいた話
  • 柴田 文江さんのオムロン体温計のように利用者を考えたデザインにひかれた話
  • 内藤 廣さんの描いた図を見ながら思考法に新しい発見を得た話
  • 原 研哉さんや山中 俊治さんの描いたデッサンに圧倒された話

同じ作品を見ても感想は自分とちょっとづつ違っているので、相手が見たもの、感じたことを聞くのは楽しいです。

また、展示の感想を言い合う内にChatworkのデザインの話になりました。

プロトタイプ文脈で検証を回しながら開発・デザインをどう進めるかや、それを実現する組織の話に触れることができました。利用者を考えたデザイン文脈で、ユーザーを想定してChatworkのモバイルアプリの動線や画面構成について話すこともできました。

感想会はそんなに時間とらなかったので具体的な話はしなかったんですが、つぎ話すきっかけがここでつくれてよかったなと思います。

おわりに

マル秘展を通して「いいデザインとは」を参加者で共有できました。 自分の中で目的は120%達成です。

あと、感想会のとき開発本部長がこんなことを言ってました。

「プロダクトデザインを見ていると、製品の機能を知ってないとデザインできないとつくづく思う」

そのとおりだと思います。

デザインをするとき、ユーザーはもちろんですが、機能やその裏にある技術を含めて対象を深く知れば知るほど、いいデザインができると思います。また逆もあると思っていて、「なぜそのデザインを実現するのが良いか」を知ってもらえるとよりよい実装ができると思っています。

Chatworkのエンジニアとデザイナーは開発本部という同じ組織にいて物理的にも(たぶん)心理的にも距離が近いので、お互い長所を活かして相手の足りないところは補いながら、同じ目線を持ってプロダクトの成長を支えていければと思いました。

まだまだつづくよ「InHouseDesigners Advent Calendar 2019」

このブログ記事はInHouseDesigners Advent Calendar 2019に参加しています。

adventar.org

つぎはRyo Itoさん。内容は記事が公開されてからのお楽しみ!