Chatwork Creator's Note

ビジネスチャット「Chatwork」のエンジニアとデザイナーのブログです。

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コロナ禍で道民がリモート入社した話

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まえがき

こんにちは!サーバーサイド開発部(PHP)の中田です。

今回は北海道在住の私がコロナ禍真っ只中でChatworkに入社するまでの思い出と、 3ヶ月の試用期間を終えた今も1度も社員と直接あったことのないレベル(笑)の純フルリモート業務を体験した感想をつらつらと書いていきます。

この記事でコロナ禍の就職&転職活動をしている皆さんになにかお伝えできれば幸いです。

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去年10月末に化粧直ししたニッカおじさん

記事のまとめ

  • コロナの影響なく、転職に成功
  • 東京に行くはずが札幌に残ることに...
  • フルリモートで働いているが、意外と仕事はできる
  • でもリモート下のコミュニケーションはちょっとハードル高い

入社するまで

内定が決まった4月から入社した6月までを順に思い返していきます。

4月 内定。しかし。。。

4月6日に内定を受け、Chatworkへの転職を確定しました。内定までの面接や面談、入社時の契約では「東京オフィス」へ勤務するという話でした。

実は私、生まれは旭川、大学就職は札幌と北海道を出たことがなく、東京オフィス勤務は1つの転職目的ですらありました。

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内定の喜びに溢れる当時の挨拶

しかし翌7日、人事から一旦リモート勤務をおすすめするようなアドバイスをもらいました。(あれっ?)

そして同日、緊急事態宣言が発令。東京行きが遠ざかるのを感じました。

コロナめ...

5月 東京行きの準備するも無に

一旦入社時期を6月1日に設定してもらい、それまでに準備をしつつ東京行きに備える方針に切り替えました。

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必死の抵抗の図

6月までにとりあえず家を用意しなければ!と思い、東京の家賃事情(賃料高い!)に怯えつつも家をWebサイトで探し回りました。

意外だったのは、コロナ禍にもかかわらず不動産会社が平常運転だった点です。当時クラスターが発生していた港区の物件なんかも現地紹介してくれそうな勢いでちょっと申し訳なく思いました。

しかし5月4日に緊急事態宣言の延長が宣言され、東京行きは更に望み薄となりました。トホホ…

6月 初札幌在住Chatwork社員に

6月1日、入社。

入社日を迎えるまでにあった「東京欲」のようなものは

「コロナが怖くて物件見に行けないじゃん!」

と気付き、とうに失せていました。(あと札幌と東京の往復がめんどくさくなった)

というわけで入社後も(現在も)札幌でChatwork社員として働くことになりました。

入社日はほぼ1日中ビデオチャット越しに手続き作業を行い、 それが終わると100を超えるチャットルームにぶち込まれ、一気に知らない人で周りが埋め尽くされました。

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今では400を超えるチャットルーム数

みんな可愛いアイコンだし、社員同士か?ってぐらいフランクにやり取りしてるし、やたらニックネームで呼び合ってるし。 この完成したコミュニティの中、リモート勤務で私は生きていけるんだろうか...

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丸くて小さくてかわいいChatworkのアイコン。しかし顔と名前が一致しない。

入社後

そんなこんなでコロナ禍で生まれた完全リモート勤務の中、3ヶ月の試用期間を過ごしてみました。

この試用期間を経て、完全リモート勤務について色々思うところが出てきました。

意外と仕事は回る

リモートだと作業効率が落ちる点がよく言及されますが、3ヶ月経った今の所、特に滞りなく社内業務が回っているように見えます。

現在所属するチームではモブワークという働き方を行っています。 モブワークについては、チームメンバーの新井が記事を書いているのでぜひ読んでみてください!

creators-note.chatwork.com

モブワークの性質上、1日の業務時間中70%はビデオチャットで顔を合わせながら作業しているため、 直接オフィスで会うのとさほど変わらないと思っています。

よって普段のチーム作業をこなす上では今の所支障は感じていません。

出勤が楽!

大きくメリットを感じている部分は、出勤が必要なくなったことでゆとりのある生活を送れるようになった点です。

以前の会社では、通勤時間片道1時間ほど掛かっていました。 1日計2時間の通勤タイムがなくなるだけで、日々の生活のゆとりを今まで以上に感じられています。

QOLの向上に伴い、会社でのパフォーマンスもより保てていると感じています。

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時間のゆとりが生まれるので、お腹が減ったら大通りに行ってスープカレーなんてことも♪

部署外の社員とコミュニケーションが取れない

一番苦労しているのはコミュニケーション面です。

オフィスであればすれ違った際の挨拶など強制的にコミュニケーションが発生し、顔と名前が自然と一致していくと思います。 しかしリモート下の現在では、同じチームはともかく部署外となるとテキストベースのやり取りになりがちです。

当社は自社業務でもChatworkを使用しており、プロジェクトや業務単位で細かくチャットルームが分けられています。 が、顔もわからない人が大勢いる中で新参者がテキストチャットでやり取りするのは相当神経をすり減らすでしょう。現に私はそうでした。

会社もリモート下のコミュニケーションには課題意識を感じているらしく、 リモートでお昼を一緒に食べるランチ制度や定期的なリモート飲み会などの部署間交流を増やす取り組みを行ってくれています。

会社以外にも、私が所属しているサーバーサイド部署としても週二回業務とは関係ない雑談タイムを設けたり、同期で自発的にランチや飲み会、はたまた一緒にゲームをしてみたりと、交流の場が増えつつあるので、積極的に参加しています。

様々な交流の場に参加し続けることで、3ヶ月目を迎えた今、ようやく部署を超えた交流にも慣れてきました。

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リモート人狼会にも参加。ガンガン輪を広げていきます。

最後に

3ヶ月の試用期間を経た身としては、 「積極的に社員との交流を行い、コミュニケーションハードルを下げていけるか」がリモート下で仕事ができるか出来ないかの1つの分水嶺になるのでは、と考えています。

私はユーザーの契約周りやアカウント関係と、外部ステークホルダが関わるシステムを扱う部署に所属しています。 そのため、ユーザーサポートチームやプロダクト責任者など、開発チーム以外の部署と連携して業務を進めるケースが多いです。

フルリモート期に就職・転職した人にとって、周りの人間はテキストやアイコンでしか知らない「よく見る知らない人」になりがちだと思いますが、 うまく仕事をしていくつもりなら知らない人のままではいられないので、いい関係を築けるよう積極的にコミュニケーションを取っていくことで幸せになれるかもしれません。

しかし、業務に大きな支障を感じないままQOLが高く保てる点など、 リモートで働くことはChatworkの理念たる楽しく働ける、という状態により近い状態なのかな、となんとなく考えています。 これからも色々試しつつ、リモート業務のデメリットを小さくしてメリットを大きくしていきたいですね。

ということで、メリデメはあるけどリモート生活そんなに悪くないよ!ということで入社までの思い出と私の試用期間3ヶ月を経た現状をお送りしました! 今後はコロナの様子を伺いつつ上京を待つ間は札幌を謳歌する予定です。

みなさんもリモート生活、どうぞ謳歌してください。

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コロナが落ち着いてきたらソウルフードを制覇したい

参考

特設サイト 新型コロナウイルス時系列ニュース|NHK

https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/chronology/

リモートでのモブワークにオススメ「やることリスト」メソッド

https://creators-note.chatwork.com/entry/2020/05/25/150958