はじめまして。サーバーサイド開発部(Scala)の工藤です。 2021年の4月に新卒としてChatworkに入社してから早一年が経とうとしています。 もうしばらくすると22卒の新卒が入社して、いよいよ「新卒で入社した工藤です!」とは名乗れなくなってしまうと思うと時の流れを感じます。
そんな丁度いい(?)節目の時期なので今回は入社した当時、自分が受けたオンボーディングについて振り返っていきたいと思います。
本題に入る前に、Chatworkでは新卒採用を始めたばかりでオンボーディングの方針はこれからも変更されていく可能性があることは留意していただけると幸いです。あくまで私たちの代で実施されたオンボーディングについてのお話となります。
大まかな流れ
私が受けたオンボーディングは大きく以下の2つに分けられます。 ちなみに入社式以外は全てオンラインでした。
時期 | 主な内容 | 管轄 |
---|---|---|
入社直後~GW前 | 会社のルール把握や新卒全員でのワーク等 | 人事部 |
GW明け~5月中旬 | 環境構築・Scala教材による学習・OJT | サーバーサイド開発部(Scala) |
また、研修と同時に入社時タスクシートが配られるので合間にこなしていました。
入社~人事研修
人事研修のプログラムは主に4つに分けられます。
- 外部講師による社会人基礎研修
- 社員による社内制度の説明やコンプライアンンス研修
- 各部署マネージャーおよび役員陣との交流
- 新卒全員によるワーク
全部を説明すると長いので2つ抜き出して説明します。
外部講師による社会人研修
大声の挨拶練習、分度器を使ったお辞儀の角度チェック等々インターネットには怖い話がたくさん転がっていますからね。受けてみるまで決して油断はできません。
冗談はさておき、実際に行われた研修タイトルを一部紹介すると
- 社会人マインドセット
- セルフマネジメント
- 新入社員に求められるコミュニケーション
といった内容でした。 聞くばかりではなく、自分で思考して回答するパートも多く、講師の方も気さくに質問に答えてくれるため有意義な研修でした。
新卒全員によるワーク
私たちに与えられたお題は 「社内メンバーや組織などを題材に、Chatworkを発信する オウンドメディアの記事企画を行う」 というものでした。
他の研修プログラムの時間以外は基本的に新卒で集まってワークを行っていました。
- 題材探しのインタビュー
- ブレインストーミング
- 分担してスライド作り etc...
最後には役員陣や配属部署のマネージャーが揃った場で企画の発表をし、「施策を作る際の観点」「相手を納得させられる発表資料にするには」などのフィードバックをいただきました。 企画発表会では私が発表担当をしましたが緊張で口の中がカラッカラでした。
フィードバックを経て実際に記事化されていますのでよければご覧ください。
部署オンボーディング~配属
GWが明けるといよいよ部署ごとのオンボーディングが始まります。 私の所属するサーバーサイド開発部(Scala)では、大きく3つのプログラムがありました。
- 開発環境構築・開発に関わる各種ドキュメント紹介
- オンライン教材を使った学習
- On the Job Training
ただし、これらはすべて直列というわけではなく、OJTをしながら教材を使った学習も並行で行なっていました。
開発環境構築・開発に関わる各種ドキュメント紹介
オンボーディングに関してのドキュメントが用意されており、読み進めていくことで自動的に業務に参加する準備が整う形となっていました。
オンボーディングに関わらず、Chatworkでは多くの議事録や手順がドキュメント化・蓄積されています。これらは基本的には社員誰でもアクセスできるので、空いた時間に現行プロダクトのアーキテクチャ図や仕様表など色々読めて楽しかったです。
オンライン教材を使った学習
N予備校の「Scala応用コース」「並行処理プログラミングコース」を使った学習でした。 具体的な進め方としては
- 各章末の課題を回答しGitHubにPush
- 学習まとめとして章ごとにPullRequestを作成
という流れでGitHubに学習記録を積み上げていきました。 特に採点や評価があるわけではなかったです。
色々拙くて恥ずかしいですが参考までに当時の自分のリポジトリを載せておきます。
課題リポジトリ
OJT
チームに配属されて業務を開始するのですが、私たちの代は少し状況が特殊だったかもしれません。
サーバーサイド開発部(Scala)は私たちが配属されるタイミングでチームを再編し、新たな体制へと変わりました。 そのため、業務に入った際には 「既存のチーム活動に新卒が頑張って適応していく」 ではなく 「これからのチーム活動を新卒の意見も聞きながら作り上げていく」 という風に進めてくださいました。 具体的には
- 最初はモブプロ多めでChatworkプロダクト特有の知識などを知ってもらう
- チーム活動とは別にN予備校で学習する時間を取るようにする
- 質問や「わからない」ことを素直に言える環境づくり
といった内容です。本当に良くしてもらえたと思います。
今に至るまで、「質問やわからないことを投げることでネガティブな心象を持たれるかも...」みたいな心配を一切持つことなく日々開発できています。
オンボーディング内容をふりかえり
良かった点
あらゆることが文書化され、自由にアクセスできるようになっていること
ググるかのように社内ドキュメントを調べられるので、入社時に困りがちな「この申請はどうやるんだっけ」みたいなのを自分で速やかに解決することができました。 「わかる人に聞く」という運用が減るのはとても大事なことだな、とリモートワーク下の1年を通して改めて思います。
ホウレンソウチャットによって、雑多に交流できること
ホウレンソウチャットはいわゆる「分報」とか「times」と呼ばれるものです。部署配属時に作成され、最初からサーバーサイド開発部の面々が入っていました。自分がどういう人間か感じてもらう手段がオンラインだと少ないので、とりあえずチャット上でも自由に発言できて交流の場があるのはありがたかったです。
足りていないと感じた点
Scala以外の学習
人事研修が終わってから部署に配属されるまでにはScalaの学習のみをおこなっていました。業務をやっていく中では特にインフラの知識に不足を感じたので、そこを多少なりとも埋めるような研修が事前にあったら嬉しかったなと思いました。
もちろんチーム内でわからないことは教えてもらったり、自分で空いた時間に学習は行っていました。ただ、チームやプロジェクトの状況によってはそこにリソースを割けないこともあるかと思います。そのためにも、オンボーディングの段階で一定の知識を担保できるとよさそうです。
終わりに
昨年自分が受けたオンボーディングについて一通りふりかえってみました。すこしでも雰囲気を感じていただけたら幸いです。
最後に1つ伝えたいのが、Chatwork社内における新卒向けのコンテンツのほぼ全ては私たちの代(21卒)から始まっています。すなわち伸び代しかないです。 実際にコンテンツを提供された私たちも関わりながら、これから入ってくる後輩にはより質の高いコンテンツを提供できるといいなと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。