Chatwork Creator's Note

ビジネスチャット「Chatwork」のエンジニアとデザイナーのブログです。

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プロダクトとチームをより良くしたかったので、エンジニア採用広報をはじめてみたお話

新採用サイトのオープンを記念してこれを盛り上げるべく、 本日より Chatwork 開発本部メンバーによる怒涛の連続ブログ更新がはじまります🎉

記念すべき第1回は、エンジニア採用広報である高瀬 (@Guvalif) が、 「なぜエンジニアから、採用や広報に携わるにいたったか?」というテーマでお送りします。


この記事の位置づけ

  • この人はどんな思いで、どんな仕事をしているんだろう? 🤔 を明らかにする一種の公開社内報

はじまりはサマー・インターンシップから

まず前提からご説明すると、もとより「エンジニアバックグラウンドで、採用や広報を見る人」として Chatwork にジョインしたわけではなく、 今年の8月まではフロントエンド開発部にて、エンジニアとして開発業務を行っていました。

自分が他のメンバーと目立って違うところがあるとすれば、プログラミング教育のベンチャー出身で、 エンジニアリング以外にも「教える仕事」に強みを持っていたこと。

実は、現在も週1回は講師業務*1を行っていたり、社内でも勉強会を催してみたりなど、 「教える仕事は、もう1つの本業」という気持ちで取り組んでいたりします👨‍🏫

そんな背景もあってか、今年で2回目となるサマー・インターンシップにて:

  • 書類選考,面接対応
  • コンテンツ企画,講師業務
  • 技術的なメンタリング
  • etc...

などなど、幅広い業務の計画から実施までに関わらせてもらいました。

その中で、「この人はどんなことが得意で、どんな風にチームで働いてもらえそうか?」を考えることや、 それを引き出すための「"対話" としての面接」に、やりがいと面白さを見出していきました。

※ 2020 年度サマー・インターンシップについての関連記事 shushokumirai.recruit.co.jp

変化を迎えようとしている組織で、自分が気になっていたこと

さて、現在 Chatwork はツールとしても,会社としても,大きな変化を迎えようとしています:

  1. Chatwork をスーパーアプリ*2として、ビジネスのあらゆる活動をカバーできるものにしたい
  2. 機能追加を容易にするために、レガシーなコードベースを大幅にリプレイスしたい
  3. 各機能は独立して、専任のチームがスピーディーに開発を行えるようにしたい

これらを達成するためには、アーキテクチャと合わせて組織を設計すると同時に、開発部隊の人員拡充も不可欠です。

もちろん、ただ採用活動をして人が集まるということはまず無いわけですが、 サーバーサイドやインフラに関しては、対外的にもアピールしやすいネタが多いことや、 クライアントサイドも現状は露出こそ少ないものの、状態管理や宣言的 UI といったテーマでネタ作りができそうということで、 採用の種まきに困ってしまうことは無いだろう,という感覚がありました。

では、エンジニアだけが順調に増えれば、プロダクトは良くなるのでしょうか?答えは「No」です。 技術を使って、ものを作って、人々に役立てる,その一連のプロセスをリードできる人たちが必要で、 でもそのような人たちはこれから先に不足してしまうであろうことが、容易に想像できました。

※ アーキテクチャと開発組織の将来像を紹介する関連記事 flxy.jp

Product Management をサポートしたい,そのために自分ができることは何か?

「技術を使って、ものを作って、人々に役立てる,その一連のプロセスをリードできる人」, これを現代的には PM: Product Manager と呼称することが多いでしょうか。

PM の素地を持つメンバーをいかに増やしていけるのか,実際に PM メンバーとも 1 on 1 を組みながら、イメージを固めていきました:

  • 業務の流れはどのようになっているか?
  • 社内育成の方法は?
  • 専門性のありかたはどうか?
  • 課題に感じていることはなにか?
  • etc...

見えてきたこととしては、自分が想像していた以上に PM の責務は多岐に渡ること。 本気でサポートしていくことを考えるなら、もっと内部に踏み込んで PM を深く知りたい。 その上で、社内育成の環境整備や採用活動を通じて、中長期的なサポートができないか?

そうした率直な気持ちを、フロントエンド開発部の MGR にも相談してみました。

"エンジニア採用広報" という役割のオファー

ありがたいことに、エンジニアバッググラウンドであることを考えれば突飛な提案とも思えるこの話を、真剣に受け止めてもらえました。 その上で、「もっと広い枠組みで、開発視点での人事課題対応や、技術広報に注力して取り組む」という役割を受けるにいたりました。

相談した翌月には CTO や人事メンバーへのヒアリングが組まれるなど、 非常にスピード感をもって、この挑戦への後押しをしてもらえていると感じています。

Chatwork の良いところは「自主性を受け止めてもらえ、手を挙げればさまざまなことに挑戦できる」ことだと考えています。 実際、自分がエンジニア採用広報にいたるまでのエピソードも、それを体現しているのではないでしょうか?🙂

  • エンジニアが採用や広報に携わるって、実際やってみてどうなの?🤔
  • やりがいや、大変なことは何?
  • etc...

上記に関しては、あらためて記事を公開したいと考えていますので、 興味がある方はぜひ、開発本部公式 Twitter (@Chatwork_dev) から更新通知をウォッチしてみてくださいね 📝 twitter.com


さて、次営業日はフロントエンド開発部メンバーによる、「レガシーフロントエンド脱却への挑戦」を軸にした記事が公開される予定です。 ヴェールに包まれたクライアントサイドの取り組み紹介となりますので、こうご期待まで!

*1:Charwork では時短勤務や副業など,さまざま働き方をすることができる,講師業務は個人事業主としての活動

*2:投資家向けの説明資料 ⇒ https://finance.logmi.jp/375613#s18