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ビジネスチャット「Chatwork」のエンジニアとデザイナーのブログです。

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プロダクトマネージャーカンファレンス 2020 に登壇しました 👨‍🏫

みなさま、お疲れさまです!エンジニア採用広報の高瀬 (@Guvalif) です。

初のオンライン開催ではありながら、プロダクトマネージャーカンファレンス 2020 は大変盛り上がったのではないでしょうか 🎉

弊社からも、Product Manager (以降 PM と表記) を統括する石田が登壇を行いましたので、当日の発表資料と Q & A を掲載いたします。

今回、「スケールするプロダクト開発組織との向き合い方」といったテーマで、各事業フェーズにおける挑戦と失敗をお話ししました:

登壇後、Discord 上で行われた Ask the Speaker にて寄せられた質問は以下の通りです:


  • Q. PM の責務分担が気になります
  • A.
    • PM チーム内でのコミュニケーションが統一されていないと、会社内でのコミュニケーションも難しくなる
    • 役割分担としては、ロードマップ案件を見る PM,グロース施策を見る PM,細かな機能改善を見る PM で、ステップを分けている
    • 職能別組織としても機能しているので、スクラムで改善を回すような動きも導入している

  • Q. PM 同士での対話を担保する会議体は、PM のみで行われるのか?
  • A.
    • PM のみで行われる会議体もあるが、必ずしもその限りではない
    • PM が集まる会議体の内、PRD: Product Requirements Document を持ちよるものがあるので、そこで課題感や世界観のズレがないのかを見ている
    • ただし、フィードバックをとりいれるのは、あくまでも各担当 PM の裁量に委ねている

  • Q. 石田は初の PM ということであったが、2人目の採用はどのように行い、育成の方法はどのようであったか?
  • A.
    • 2人目の採用は、Web ディレクターバックグラウンドの人員であった
    • 自分自身も PM としては未経験からスタートして、実は2人目も未経験だった
    • デザイン的な感性や、機能の改善センスも影響するが、得意領域 (ビジネスに強いのか?UI / UX に強いのか?) を見極めたうえで、ファースト PJ を設計した
    • 当時は出来なかったが、早い段階で成果の出る PJ にアサインして、リリースの体験やプロダクトに価値を出す体験をさせてあげるのも良いように思う
    • ネクスト PJ として、大きな機能を早めに担当してもらってみた (メッセージへのリアクション機能の PJ)
    • この機能がユーザー満足度に大きくつながったので、成功体験が成長の糧になったのかなと感じている
    • 早い段階で成功体験をつくってあげることが大切と感じている

  • Q. PRD / QPRD*1 についてもう少し詳しく聞きたい (どのくらい時間をかけて設計するのかなど)
  • A.
    • 短い場合だと、2週間以内で収まることもある
    • QPRD であれば、1日もかからない程度で作れるものにしているが、ブラッシュアップ期間は考慮していない
    • QPRD をレビューする際に承認するのか,もう一度見直しステータスに戻すのかは,各 PM が判断している

  • Q. 開発組織と PM の関係性を知りたい
  • A.
    • 開発本部に各部署があり、PM は CEO 直下の組織になっている
    • PM と開発 MGR との関係性構築は、全体の優先度や進捗,リソースに問題が出ないように会議体を設けている
    • 組織の変更を開発本部と PM で一緒に考えている
    • 各メンバーとの関係においては、各 PJ に PM が入って、エンジニアやデザイナーと協業しながら PJ を進めている

  • Q. 開発チケット単位で PM 担当者は変わるのか?
  • A.
    • Web や モバイルなど職能に紐づく担当 PM がいるため、そこは変わらない (各職能チームのスクラムに組み込まれている)
    • ロードマップ PJ の担当 PM は、PJ ごとに異なる場合が多い

  • Q. PM の採用は外部から?内部から?
  • A.
    • 2人目は外部からだが、現時点で所属する7名のうち3名は社内転籍による
    • 社内からの転籍で特徴的な例で言えば、元 Android エンジニアでプロダクトの Why にこだわりを持つ人物であり、ユーザーに寄り添う気持ちが高かった者がいる
    • 本人が技術的に活躍することがゴールではなく、ユーザーの課題解決をゴールにもっていたので、PM になっていただいた
    • 社内でも、PM への転籍募集は頻繁に行っている
    • 社内転籍の1つの利点は、プロダクトへの理解が深いこと
    • 他にも、データ分析担当 → PM,マーケティング担当 → PM といった例がある
    • PM チームに様々な知見が集まり、そこにさらに異なるバックグラウンドのメンバーが加わることで、プレゼンスがあがっていったように思う

さて、当日もたくさんの方に登壇内容をご覧いただき、ご質問をいただきましたが、まだまだ知りたいことがあるという方もいるのでは無いでしょうか?🤔

プロダクトマネージャーカンファレンスからスピンオフして、Meety というサービスから石田と直接お話をすることができます: meety.net

もし興味がある方は、ぜひお気軽に上記からお申し込みをいただければ幸いです!

また、Chatwork 株式会社では PM の採用も積極的に行っていますので、あわせてお気軽にエントリーいただければ幸いです 😊: hrmos.co

*1:QPRD: Quick Product Requirements Document のことで、PRD の要素を抽出した簡易版のテンプレート