こんにちは!認証グループでエンジニアをしている横井です!
2024年の4月に新卒としてkubellに入社し、チームに配属されてから1年が経過しました。 この記事では、配属されてから1年間で行った業務や、その中で感じたことを紹介します。
配属まで
2ヶ月間の研修がありました。 最初の1ヶ月はビジネスの新卒と同じ研修を受けました。自分が想像していたような研修とは大きく違い、 仕事の内容というよりは社会人としてのスタンス・マインドについての研修が大半を占めていました。
残り1ヶ月ではエンジニア向けの研修を行いました。 最初にアジャイル・スクラム研修があり、 そこでは新卒の先輩方との交流もでき、業務での話などを聞くことができて楽しかったです。(アジャイルスクラム研修の様子)
残りの期間では新卒同士でチームを組んで集団開発を行いました。 スクラムで開発を行い、短期間で実装しレビューしてもらうということを繰り返しました。 最初のうちはレビューしてもらうものを用意するということすら難しかったのですが、それでは進んでいる方向性が正しいのかを確認することが難しいと感じました。 とにかく『見せられるものを用意する』ということの大切さを学びました。
エンジニア研修の途中で、各チームの紹介を行っていただいたり、チームの様子を見学させていただいたりして、自分の配属先のチームの希望を決めました。 どのチームも魅力的でしたが、フロントエンド・バックエンド・インフラと幅広い技術スタックに触れることができ、 またWebサービスとして重要な部分である認証領域のことが知れるということで認証グループを選び、配属となりました。
配属直後
「Chatwork」は非常に歴史のあるプロダクトであるため、コードの流れを追うだけで一苦労でした。 配属された認証グループではそれに加えて、Auth0というIDaaS(Identity as a Service)を使用しているため、 その知識も求められ、慣れるのに時間がかかりました。 (Auth0についてはこちらの記事が参考になります:)
認証グループではペアプロ・モブプロといった2人以上でコードを書く体制が多いため、 先輩社員に教わりながらコードを書くことで、配属して間もない頃から手を動かしながら実際に動いているコードの理解を深めていくことができました。
関わった主なプロジェクト
2段階認証のモバイルアプリ向け対応
配属直後の認証グループでは、今までPCからでしか設定できなかった2段階認証をモバイルアプリから設定できるようにするプロジェクトが動いていました。
プロジェクトとしては後半に差し掛かろうとしているくらいの進捗でしたが、配属されたての身としてはタスクがはっきりしていて進めやすかったと思います。
このプロジェクトではPHPで書くバックエンドに加え、モバイル向けのアカウント設定ページに手を加えるためのNext.jsやAWS・Auth0の構成管理のためのTerraformなど、 幅広い技術スタックに触れることができ、技術的な経験を多く積むことができました。
ログイン行動の分析
認証グループでは、日々の「Chatwork」へのログインを分析することで、何か問題が発生していないか・不審なアクセスがないかなどを調査しています。
私はこの1年で、この調査をできるだけ工数少なく行うために、クエリの改善や分析プラットフォームの統一などを進めました。 業務の中で他のグループとの連携が必要になる部分があるため、グループの中で完結するものよりも要点が伝わるようにドキュメントを書く必要があり、やろうとしていることの中で何が必要かを考える力がついたように感じます。
Googleログイン時の体験改善
「Chatwork」のログイン画面には「Googleでサインイン」というボタンがありますが、「Chatwork」に登録していないユーザーさんがこのボタンを押した際に、以前であればエラーメッセージとともにログイン画面に戻されていました。 そのため、そのエラーを見た後に自分で新規登録画面へと進み、もう一度Google認証を行う必要がありました。
この体験を改善するため、Googleでログインをしようとした際に「Chatwork」に未登録だった場合、そのまま新規登録画面へ進むかどうかを選択できる画面を挟むようにしました。 これにより、ユーザーさんが登録するための手順を減らし、スムーズに新規登録へと進むことができるようになりました。
最近と今後の話
25新卒の入社
今年の4月には、新たに新卒の方々が入社してきました。 エンジニアは4人入社し、この6月から各グループに配属されています。
認証グループには新たに配属されていませんが、近しいグループに配属になった人は配属されたその週からチャットでの動きを見ることができ、早くも戦力になれそうな気配を感じました。
最近の認証グループ
最近の認証グループでは、詳しくは言えませんが新しい機能をリリースするために日々開発を進めています。
実装を進める上で、昨今の流れに乗り、AIエージェントをなるべく活用しながらチームとしての生産性の向上に取り組んでいます。 具体的には、機能の開発に際して手作業での修正をなるべく行わずにAIに任せることで、AIの得意・不得意を把握し、なるべくコンテキストを伝えられるようなプロンプトを書く力を向上させようとしています。 生成AIの成長は一瞬目を離すとすぐに置いていかれるくらい速いので、個人としてもチームとしても置いていかれないようにしていきたいです。