モバイルアプリケーション開発部の奥澤(@okuzawats)です。今年も残すところわずかになりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。私の方はと言いますと、今月末のクレジットカードの請求額が未曾有の金額に達しており、どうにも胃の痛い日々を送っております。誰のせいかと考えてみても、自分の顔しか思い浮かびません。せめてサンタクロースが自分にもクリスマスプレゼントを持ってきてくれればいいのに。
この記事はChatwork Advent Calendar 2023の15日目の記事です。14日目は @hmukaida による『「一緒に考える」プロダクト組織作りとこれからの挑戦とは。のイベントを振り返って』でした。
衝撃を受けた本
2023年の今年、ソフトウェア開発に関するたくさんの本を読みました。もちろんすべての本に何かしら学ぶことがあるわけですが、そのうちの何冊かについては特に衝撃を受け、大きく考え方を変えるきっかけとなりました。本記事では、自分が2023年に読んで衝撃を受けたソフトウェア開発に関する本を紹介します。
単体テストの考え方/使い方
タイトルのとおり、単体テストに関する考え方や使い方について書かれた本です。
単体(unit)テストの原則・実践とそのパターン ― プロジェクトの持続可能な成長を実現するための戦略について解説。
この本を読み、まさにレンガで頭を殴られたような衝撃を受けました(実際にレンガで頭を殴られたことはないので、「レンガで頭を殴られたらおそらくこれくらいの衝撃だろう」という推測で書いています)。今まで自分が書いていた単体テストには一体何の意味があったんだ?というように、単体テストに対する見方を180度変えるきっかけとなりました。
事業を持続的に成長させていくための単体テストとはどのようなものなのか?ということを学ぶことができた一冊でした。
チームトポロジー
組織の設計について書かれた本です。
本書は高速なデリバリーを実現することを目的とした、4つの基本的なチームタイプと3つのインタラクションパターンに基づく、組織設計とチームインタラクションのための実践的な適応モデルを紹介する。
この本を読み、レンガで頭を殴られたような衝撃を受けました。それまで、チーム間のコミュニケーションは密であればあるほど良い、というように暗黙的な前提を置いていた自分がいたことを発見すると共に、チーム間のコミュニケーションが疎である方が良い場合もあるということに気付きました。
チームの役割のパターン・チーム間のコミュニケーションのパターンについて学び、事業を成長させていくことのできる組織設計について考えるきっかけとなった本でした。
LEADING QUALITY
品質文化の醸成について書かれた本です。タイトルは日本語として2通りに解釈できるのですが、「一流品質」という意味ではなく、「品質を導く」という意味にとると良いのかなと思います。
「品質とは何か」「品質をどう測るか」を説明した書籍は山積しているのに「品質の大切さをいかに組織に広め、品質文化を醸成するか」を解説したものは皆無である。本書は、それらを解説した画期的な書籍である。
この本を読み、レンガで頭を殴られたような衝撃を受けました。それまで品質保証に関する活動は必要経費的なものであると何となく考えてしまっていたのですが、むしろ事業を成長させていくための積極的な投資なのだと考えを改めるきっかけとなりました。
高品質なソフトウェアを作り、そして事業の成長を加速させていくための品質文化を広めていくことの大切さを学ぶことができた本でした。
最後に
本記事では、今年読んで衝撃を受けた本を紹介しました。ソフトウェア開発に携わって数年が経ちましたが、まだまだ学ぶことがたくさんありますね。来年は新しい本だけでなく、時の試練に耐えて古典となりつつある本もたくさん読んでいこうと思います。
私の所属するAndroidプラットフォームチームでは、事業の持続的な成長を支えるために、共に学び続けることのできるAndroidアプリエンジニアを求めています!我こそはという方、一緒に働きましょう💪