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ビジネスチャット「Chatwork」のエンジニアとデザイナーのブログです。

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「一緒に考える」プロダクト組織作りとこれからの挑戦とは。のイベントを振り返って

こんにちは、インキュベーション本部プロダクト部の向田(@hmukaida)です。

この記事は Chatwork Advent Calendar 2023 14日目の記事です。

私は、Chatwork株式会社のインキュベーション本部に所属しながら、M&Aした株式会社ミナジンのプロダクトマネジメント部に兼務出向しています。

今回は、12/7に開催した 開発責任者が語るM&Aから現在。「一緒に考える」プロダクト組織作りとこれからの挑戦とは。  のイベントを振り返りながら、個人の取り組みや今後についてお伝えしていきます。

株式会社ミナジンの紹介

株式会社ミナジンは、2023年2月に労務領域のDXを進めるパートナーとしてグループインしました。主に、勤怠管理のクラウドサービスや給与計算などの各種アウトソーシング、人事評価制度コンサルといった各種人事労務サービスを提供している会社です。

M&Aの際、開発責任者同士がどのような話をしてきたのかにつきましては、別途記事になっていますので参照ください。

イベントを簡単におさらい

イベントでは、お互いの組織から見た、統合前後の話を主体としたLTを実施しました。

  • LT1:M&A後のプロダクト組織統合の現状
  • LT2:M&A前後のプロダクト開発組織の変化

私からは、 LT1として「カルチャー・価値観」「組織ケイパビリティ」「働き方」の3点について話しました。ミナジンの開発責任者からは、LT2として、「グループイン前の組織課題」「グループイン後の組織強化状況」について話がありました。


LT① M&A後のプロダクト組織統合の現状


パネルディスカッションでは、以下のテーマに沿ってディスカッションさせていただきました。

  • M&Aをきっかけに開発現場はどう変わった?
  • 技術面でどのようにシナジーを最大化していくか?
  • プロダクト組織をワンチームにするための取り組みとは?

約1時間ほどのオンラインイベントでしたが、運営の皆様にサポートいただき無事終えることができました。感謝です。

イベント振り返り

今回のイベントは、M&Aした側の話と、M&Aされた側の話を率直にお伝えすることで、両社視点のプロダクト組織作りのリアルをお届けできたと実感しています。

今でこそ、お互いリラックスして話せるような関係性ですが、初期のデューデリジェンスの頃は、フラットを装いながらもどことなく警戒心があったのも本音です。しかし、1回1回のヒアリング機会を大切にし、相手を尊重し丁寧に対話してきたことで、関係性が深まっていきました。

また、イベント準備に向けて、メンバーにアンケートを実施。双方の当時の思いを少しでも言語化し整理できたのは大変貴重なものとなりました。


アンケート結果サマリ


個人の取り組み

個人としてのこれまでの取り組みは、主に以下2つを実行してきたと思っています。

1つ目は、Chatworkからの兼務出向社員をミナジンプロダクト組織にフィットさせることです。

私も不安でしたが、出向していくメンバーはもっと不安だったことでしょう。日常で混乱しないように、初期オンボーディングを通じて、両社で利用しているツールを明確化し現時点でのルールやガイドラインを正確に伝えるようにしました。加えて、それぞれのメンバーの役割を具体的にし、短中期のミッションを設定することで向き合ってもらいました。

また、Chatwork出向メンバーのフォローだけでなく、ミナジン社員とも1on1を実施し、フィードバックを得るようにしました。そして出向メンバーとの1on1にて、現状共有や改善行動について話し合い、少しずつ調整していくことにも取り組んできました。

2つ目は、スタートアップのプロダクト開発スタイルから上場会社相応のプロダクト開発スタイルに切り替えていくことです。

プロセスを複雑化したいとか、判断・決断を遅くしたいというわけではありません。グループにて戦略推進していく上では、相応の決裁プロセスが必要になります。これまで以上に開発内容の詳細説明や必要な予算・期間なども精緻にし、明確な理解と合意を得ながら推進していく必要があると考えています。

これまでも、現状取り組みの見える化を実践してきました。前提・概要情報を整理し、現時点における最新のスケジュールを表現する。これにより、お互いの認識齟齬を洗い出し、建設的ディスカッションを創出してきました。

今後について

個人的には、手応えを感じる部分もあれば、期待に添えていないことも多いと分析しています。この点は2024年の自身の課題としてまいります。ただし、私のスタンスとしては、公平公正に向き合い尊重していくことに変わりはありません。引き続きメンバーとの対話を通じて信頼関係を深め、組織で成果を最大化するために行動していきたいと思います。

なぜなら、組織で成果を積み重ねていけば、大きな目標達成に繋がると考えているからです。チームとして成功体験を獲得し、その体験を次の成果・成功へと繋げていく。結果的に事業も組織も成長し、チームでさらに新しい挑戦ができるという好循環が生まれてくるでしょう。

そのためにも、経営サイクルに適応しながら、会社戦略や事業方針とプロダクト開発が連動できるように、事業の目的達成のために今何が必要なのかを考え行動していきたいと思います。

最後に

いかがでしたでしょうか。Chatwork新規事業領域のプロダクト組織として、M&Aが絡んだ組織作りの一旦をお伝えしてまいりました。まだまだスタートし始めたばかりというフェーズではありますが、現状について知っていただけたのではないかと思います。引き続き、可能な範囲の情報をお届けできるようにして参ります。

また、今回、ベトナム在住のミナジン開発責任者に登壇してもらうことに成功しました。グループイン後、ベトナムで直接会うこともありましたが、東京でお会いする際は、未来を見据え素材写真を撮影したりと、半年前から準備してきたことが結実したのは大変嬉しかったです。

最後に、私達は一緒に働くメンバーを募集しています。興味持っていただいた方、面談からでも構いませんので気軽にお話しましょう!

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