メリークリスマス♩id:cw-kasugaです。
この記事は、Calendar for Chatwork | Advent Calendar 2021 - Qiita の25日目の記事です。
Advent Calendarも本日最終日ですが、2021年もあっという間の一年でしたね。 今年からはエンジニア・デザイナーを統括する立場からプロダクトマネージャー含めたプロダクト人材全体を統括する立場になり、思考の幅が広がりました。 あと、年齢も41で厄年という事もあり例年より多く医師の方々にお世話になった一年だったので体調管理の重要性を一段と考えるようになりました。※特に歯周りで・・・
前置きが長くなりましたが、実は年始にChatwork社として初の中長期経営計画を発表しております。 今年度を振り返りながら中長期経営計画に関してプロダクト面で具体的に何を今後実現していくのか、どんな点が現状で課題なのか?といった点について記事にしたいと思います。
tl;dr
- 中長期経営計画を発表しました!
- 2022年は新しいプロダクトにもチャレンジします!
- 数年かけてきた新基盤刷新も大詰めのフェーズです。引き続き絶賛全部門で人が足りてないので募集してます!
2021の振り返り
緊急事態宣言が日常となってしまうような異常な一年をなんとか事業として乗り越せたという思いです。 プロダクトとしても10周年という節目の年でした。 組織として初めての体験だけでも、
- 入社式を開催しました
- 自社主催のdevday開催しました
- M&AとPMIを実施しました
- etc
と盛りだくさん。メンバーも昨年度と比較して順調に増やすことが出来ております。 決して全てが順調にやり切れたかというと反省点も数知れずありましたが・・・ せっかくのクリスマスムードに水を指してしまいますので、 効果があった改善施策についてシェアしたいと思います。 時系列にすると、結構な頻度でイベントありますね。
Product Operationチームの結成
今まで全社向けのプロダクト指標という観点で整理ができておらず 優先順位の意思決定に対して不透明さが残っていたのですが、この部分を明文化でき職種を超えた共通言語を獲得できました。 この取り組みは非常にお勧めです。 これを実現するために私が統括する事になったプロダクトマネージャー組織の中に、「プロダクトオペレーション」担当チームを結成してます。 チーム活動の詳細はありがたい事に対外的にも記事として発表できているので、詳細はそちらをご参考に。
Scrum@Scaleへの本格的な挑戦
Chatworkは冒頭触れたように、誕生してから10年が経過した老舗のプロダクトとなっています。 コンウェイの法則でもありますが、システムと組織は切っても切り離せない形で成長してきました。 詳細はdevday logmi.jp で発表してますので、ご興味ある方はそちらもご参照していただければと。
私が入社してから早いもので6年が経過するのですが、実は3年ほど前に基盤の刷新が必要だなと判断して、小さいチームからスタートして2021年は初めてチームを拡大させる フェーズに突入しました。当初の想定と違う壁が出たりしたのですが、今では3チームで同時にスクラムを回しながら運営が出来ております。 基盤刷新Prjについては、来年どこかのタイミングで詳細を皆様にお届けしたいと考えてます。
CTO室の設置
事業全体戦略としてスーパーアプリ構想を掲げているのですが、
- Chatwork単体の短期的アップデートに終始してしまい、中長期の視点で戦略を描く組織ファンクションがない
- 既存組織以外の組織ファンクションが必要になった場合にスピーディーに立ち上げれない
という大きな課題がありました。
そこでプロダクト本部とは別の横串の戦略組織としてCTO室を設置して、戦略組織・横断組織・M&A・新規プロダクトといった 既存にない組織ファンクションの立ち上げが出来てます。
DevHRチームの進化
2020年度末も紹介しましたが、組織横断で組織開発を担当するDevHRチームの役割を徐々に拡大出来てる点は組織全体を拡大していく為には欠かせないピースとなっています。 一定の組織規模を超えたプロダクトチームは是非チーム設置を検討してみてはいかがでしょうか? また、2021年は自社開催のdevdayを開催したのですが、DevHRチームのエンジニア採用広報である高瀬くんがいないと ここまでのコンテンツクオリティを担保することはできなかったと思います。
中長期構想から逆算して、これから乗り越えるべき壁
記事冒頭でも触れてますが、Chatwork社では2021年2月の本決算で初めての中長期経営計画を発表してます。 2024年までCAGR40%以上かつ中小企業ドメインでトップシェアという非常に野心的な目標を掲げています。
長期ではビジネスシーンに欠かせないスーパーアプリ構想を考えてます。 この構想を実現する為には、ざっと考えるだけでも沢山の壁が待っているので、エキサイティングだなと我ながら震えておりますw
まずは、中期計画を達成する事が絶対条件なのですが、プロダクト面で何が重要になってくるかについて一部ご紹介したいと思います。 ※他にも色々とあるのですが、興味のあるかたはカジュアル面談でも!
PLGを支えるテックタッチ基盤
ユーザ数が500万近くとなったChatworkですが中小企業NO.1となるには1000万を超えるようなユーザ数を支えていく基盤が必要となります。 つまり、様々な業種・職種といったユーザ様にご利用頂くことになるので、快適なオンボーディング体験が重要になります。 その為には、カスタマー毎に応じた通知やBOTといった人では実現できないパーソナライズされたテックタッチ体験を提供する事が重要だと考えてます。
共通機能の整備
長期のスーパーアプリ構想を実現していく為には、新サービスやM&Aしたサービスの統合といった観点が重要となります。 ただし、どんなサービスでも必要な共通機能は今後狙って集約する必要があると考えてます。 特にID認証・決済・データ基盤と3つの基盤は整備の重要度が高いので今年から担当してもらうチームを結成してたりします。
新規サービス立ち上げ組織能力
おかげ様でChatworkは10周年を迎えるサービスとなります。Chatworkは数分でもサービス停止するとSNSトレンドワードを獲得するようなサービス規模に育ちつつあります。 そんな社会インフラとなりうるサービスを運営する為に必要な組織ケイパビリティを6年間かけて揃えてきました。 今ではメンバー自身が自分で考えて障害対応を自律的に考えるチームになっており非常に頼もしいと感じてます。 しかし、直近ではビジネスチャット以外の領域での新規サービスを立ち上げるチャレンジが組織として出来ておりませんでした。 2022年はこの記事で宣言するように新しいサービスの立ち上げに私としてもコミットしていきたいと思います。 どんなサービスを提供するかについては、まだ詳細は申し上げる事が出来ないのですが弊社のビジョンである「すべての人に、一歩先の働き方を」を体感できるサービスを提供したいと考えてます!
最後に
2021年も引き続き大きな変化がありました。2020年末に掲げたチームの生産性については現在も内部で色々と試行錯誤してるフェーズでして今回の記事では取り上げてませんが 来年は発表できるようアップデート頑張ってます。デザインについても色々と仕込んだ種が来年花開きそうなので、折を見て記事にしたいと考えてます。 組織としては、過去Chatworkに入社してくれたメンバーも数名新天地に飛び立っていったりして、事業フェーズの変化を感じる一年でした。 また、10周年という節目の年を駆け抜けることが出来たのも現場のメンバーが支えてくれたおかげです。 個人としては、人生初のM&A業務+PMI業務と中々出来ない経験をさせてもらったことで一段物事の視座が上がった気がします。
来年は中長期経営計画における節目の年ですが、事業計画の達成にむけて まだまだ仲間が足りてない状況です。全方位でメンバーを募集中ですので、エントリーお待ちしてます!