IC本部 DXソリューション開発部の山下です。こちらはkubell Advent Calendar 2024 24日目の記事になります。
「認証チームにいたのでは?」と驚かれる方もいるかもしれませんが、実は11月から新規事業チームにもジョインしました!
現在は、兼務という形でこれまでの仕事に加えて、新たな挑戦に取り組んでいます。
この記事では、「なぜ新規事業チームに参加したのか?」「どんなことをしているのか?」といった点を中心に、新しい環境での取り組みについてご紹介したいと思います。
参加のきっかけ
参加のきっかけは、新規事業が発足され、人を集めているという噂を小耳に挟んだことでした。その話を聞いたとき、「面白そうだな」と自然と興味が湧きました。
実は、2024年度のインターンシップ企画・運営を担当し、学生チームのメンターも務めていたのですが、その際にDXソリューション開発部の方が学生チームに遊びに来てくださり、学生向けに事業のお話をしていただく場面がありました。
横でその話を聞きながら、「そんなことやっているんだ!」と驚きと共に関心を持ったのを覚えています。
その後、直接お話を伺う機会をいただき、具体的な事業内容やこれからやっていきたいことについて詳しく聞くことができました。そしてご縁があって、正式に新規事業チームで一緒に働かせていただけることになりました。
期待役割と取り組み
現在、新規事業チームは5人で構成されています。内訳としては、兼務2名、業務委託2名(エンジニア)、別本部からヘルプで1名(デザイナー)という形です。この少人数かつ兼務体制の中では、効率的に事業を進めるためにそれぞれの専門性を最大限に活かすだけでなく、チーム全員が幅広い業務に柔軟に対応する必要があります。専門性に基づく役割分担を超えて、全員で事業を進めていくぞという意識が求められる環境です。
私自身は、これまで認証チームで培った知識や経験を活かすことはもちろん、フロントエンドの知識やChatworkに関する知識の展開、プロダクトチームとの円滑なコミュニケーションを通じた連携が期待されています。特に今回の事業特性上、Chatworkとの密な連携が重要であるため、早い段階で関連チームと積極的にコミュニケーションを取り、後々のスムーズな連携基盤を整えることが大切な役割となっています。
取り組みとしては以下のようなことをチームで進めていました
- 要件定義と機能整理
- 関係チームとの情報共有
- サービスブループリントの作成
- データフローの整理
- OOUIの設計とFigmaを使ったUI/UX観点での整理
- ER図の作成
- 技術スタックの選定と設計
- インフラの設計
MVPで作成したものを実際にお客様に触ってもらいながらフィードバックをいただき、要件や機能を整理しています。またサービスブループリントを作成し、ユーザー体験と裏側のプロセスを可視化することで、課題やボトルネックを明確にし、チーム間の認識を統一することを目指しました。具体的には、ユーザーの行動や接点を整理し、それを支える内部プロセスや必要なリソースを洗い出しました。
さらに、新規事業が複数立ち上がる可能性を見据え、データベース設計においても再利用性を意識しました。特に、共通で利用できるデータ構造や仕組みを取り入れることで、将来的な拡張性や運用効率の向上を目指しています。
感想
プロダクト
今回特に感じているのは、プロダクトの仮説検証と改善のスピードが早いことです。事業がリーンスタートアップのアプローチで進んでいるため、最低限動くプロダクトをもとに、トライアルを通じてお客様に提案し、その反応を見ながら本プロダクトの方向性を柔軟に調整しています。 実際にお客様の声を反映させてプロダクトを改善していくプロセスに、大きなやりがいを感じています。こうした迅速なフィードバックループを通じて、プロダクトが着実に成長していくのを実感できる点が非常にモチベーションになります。
これらを進めていただいている、セールス・カスタマーサクセスの方々の尽力に感謝しています。グループチャットで日々アポイントや商談をされている姿を見て、私もプロダクト開発により一層力を入れようと思いました。
チーム
チームメンバーにも非常に恵まれたなと感じています。非常に経験豊富な方が入ってくださっているのですが、意見交換が積極的に行われていたり、フィードバックがされやすい雰囲気ができていてやりやすいなと思っています。いろんな情報が入ってくるのも楽しいですね! これからもチームで協力しながら頑張っていきたいなと思っています。
開発
開発面ではフルスタックで動けることに魅力を感じています。これまでもフロントエンドやバックエンドを1から設計したり、既存のインフラに乗せる経験はありましたがデータベースやインフラを完全に1から構築する経験はまだ浅い状態でした。フィードバックをいただきながら設計を進めることができ、数多くの学びを得ることができています。
プラン体系や決済機能を1から作成する必要があったため、その設計方針には苦戦したのを覚えています。トライアルと本契約の設計、締日や再請求といったサブスクリプションの扱い方、ライセンスの追加・解約、プラン変更、キャンペーン割引の適用など、アカウントとプランの契約から解約までのライフサイクルを考えるのは非常に難しかったです。さらに、インボイス制度といった法律的な対応も必要で、実装面だけでなく決済に関するドメイン知識を深める必要性を強く感じました。
小人数だからこそ、一人ひとりが複数の領域をカバーしながら柔軟に動く必要があり、この経験は自分のスキルセットを広げる良い機会にもなっています。かなりチャレンジングではありますが、その分大きなやりがいとなっています
今後
これからの予定としては、要件定義などを元にバックログを整理し、優先順位をつけて着手していきます。その中で、開発やテストの見積もりも同時に行い、進捗を管理していく予定です。
少人数のチームでリソースに限りはありますが、できることから着実に進めていき、1日でも早くお客様の手にプロダクトが届くように尽力していきます!引き続き、チームで協力し合いながら、効率的に進めていきたいと思います。